広島に原爆が投下された1945年8月6日以来、被爆者の治療や反核活動を続けてきた96歳の肥田舜太郎医師の闘いを追ったドキュメンタリー。戦後65年にわたって広島や長崎の被爆者を診療するうちに内部被曝の恐ろしさを知り、その危険性を世界に向けて訴え続けてきた肥田医師に、『核の傷』のフランス人監督マルク・プティジャンが再び密着し、平和で核のない日本の未来を願う肥田医師が、歴史から何も学ぼうとしない体制に向けて警鐘を鳴らす姿を映し出します。
=肥田舜太郎=
27歳の時軍医として広島の原爆に遭遇し、以来60年以上にわたって何千人という被爆者の治療にあたり、それまでの医学書には載っていない奇妙で恐ろしい症状の原因が内部被曝にあることを突き止める。原爆の被害を隠蔽しようと強権を発動するアメリカに対し敢然と挑み続け、2011年の福島の原発事故以来、何としてでも核の恐ろしさを広く世に伝えようと、90を越える高齢にもかかわらず、請われる度に全国をまわって400回の講演をこなす。
=プロデューサー:山本顕一=
1935年生まれ。幼時を旧満州国大連市で過ごす。
1946年敗戦後の満州から島根県隠岐の島に引き揚げる。
1954年渡辺一夫先生を慕って東京大学へ入学、後フランス文学科に進む。
1964年大学院修了後、立教大学に就職、2001年退職するまでフランス語フランス文学を教える。
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